【Web制作】自作Webサイトを多言語対応してみた【Webコーディング】
背景
先日コーディングした水族館の仮想HPで、多言語切替が未実装だったので今回取り組んでみます。
現状まとめ(言語切替機能実装前)
ディレクトリ構成
多言語サイトの実装法
今回はサブディレクトリで言語を分ける方法を選択。
理由としては、元にあるものをなるべくいじらず使い回したいことと、同一ファイル内に言語を混ぜると見にくいと感じたからです。
参考 : 多言語WEBサイト(ホームページ)の海外向けSEOに最適なURLとは?
構成と手順
上記を受けて、以下のように作成。
やらないこと
今回多言語化した自作サイトは仮想で作成しているWebサイトであるので、ブラウザに地域・国別にページの設定を行うメタデータの設定を行いません。
あくまで、表示されている言語の切替のみを実装します。
実在のサイトとして多言語対応を行う場合は、こちらの対応が必要になります。
参考 : 多言語サイトはrel=”altrenate” hreflang=”x”で管理しよう
ディレクトリ構成
以下のように作成。
画像ファイルとスクリプトは全言語で共通とし、
言語別にサブディレクトリを作ります。
その下に、それぞれの言語対応のHTMLとCSSを作成しました。
切替メニュー
a要素のリンク先を言語別のサブディレクトリに指定。
日本語版ページ、英語に切り替えるリンクの記述 :
<ul class="lang_menu" id="lang_menu"> <li><a href="en/" rel="alternate" hreflang="en"><p><span>EN</span><span class="lang_jp">(英語)</span></p></a></li> ... 中略 ... </ul>
繁体中国語フォント
Googleの提供するフォントcwTexYenが元サイトの雰囲気と合っていたので使用。
CSSで以下を記述で使用できる。
/*冒頭で*/ @import url(http://fonts.googleapis.com/earlyaccess/cwtexyen.css); /*フォント適用部分にfont-familyを追加*/ .cwTeXYen { font-family: 'cwTeXYen', sans-serif; }
参考 :
- 中国語を使ってデザインする人必見!台湾現地から繁体字 フォントおすすめ5選 | applemint Ltd.
- Googleが提供している中国語のWebフォントを使う方法|Colorless Green Webs
韓国語フォント
Google Fontsから韓国語指定で検索、雰囲気と合うNanum Gothicを使用。
Google Fontsの使い方に準拠してCSSを記述。
参考 : 【2021年版】 Google Fontsの使い方とおすすめ日本語フォント | webclips
成果物
多言語に対応できました!
工夫点
- 言語別ディレクトリをつくる方法によりGoogleのクロール方法を意識
- 画像やスクリプトをそのままに、テキストの翻訳とレイアウトの調整のみで低コスト
- 元のレイアウトにおさまる範囲で適宜意訳 (例: 「モデルコース」は和製英語→”Recommended Route”、 「シルバー」→英語では”Golden-ager”など国々で呼称がある)
開発期間
9月7日(火)
- 英語版 3.0h
- 繁体中国語版(残1セクション) 1.0h
合計 4.0h
9月8日(水)
- 繁体中国語版残 1.0h
- 韓国語版 1.5h
- 繁体中国語、韓国語フォント適用 0.5h
合計 3.0h
全体の合計 7.0h / 0.88人日
おわりに
今回は水族館HPを題材として、Webサイトを多言語に対応させてみました。
はじめて実際に実装してみて、ふだんは多言語対応のサイトでは言語によってURLに"#en"が付くようになるものをよく見てきていましたが、実装方法によって見た目だけでなくブラウザのクロール方法や管理手法へのアプローチまで変わってくるということを知ることができました。
環境や、やりたいことにあった選択肢を持てるよう、他の方法もとれるように準備していきたいと思います!
ありがとうございました。