色彩検定1級受験記【合格しました!】
昨年度、1次合格も2次試験で不合格となった色彩検定1級。
今年再挑戦してみました!
結果は見事、合格!!
受験記として、まとめておきます。
1次試験(今回は免除)
1次試験に合格すると、その後2年間(つまり2回分)の受験で1次試験が免除されます。
申込段階から免除申請が必要なので、その点だけ注意でした!
2次試験(12/13)
スケジュール
今年は昨年の反省を活かし、早めに準備。
スケジュール的にはこんな感じでした。
- 10月 色相環・PCCSトーン・明度表を復習する
- 11月 JIS慣用色を暗記する / 問題集を1周する
- 12月 問題集を繰り返し解く / 過去問を解く
勉強内容
ポイントごとにまとめてみたいと思います。
色相環・PCCSトーン・明度表を復習する
下の内容をいつでも書き出せるようにしました。
【色相環】
PCCSの1から24色相環が基本です。
偶数番号の色名を埋め、奇数番号へ。(自分は15:BG、17:Bあたりをミスしてたので注意しました)
暖色・寒色・中性色の境界が太めに強調されている部分です。
内側の4R、6RPなどはマンセル色相との対応、
外側の1~24の数字はオストワルト色相との対応になっています。
【PCCSトーン】
全12種類のトーンについて、明度領域と彩度領域の位置に並べて覚えました。
以下もポイントになります。
彩度値 :
v : 9s
b、dp : 8s
lt : 6s
sf、d、dk : 5s
p : 3s
ltg、g、dkg : 2s
色グループ :
純色…v
明清色…p、lt、b
暗清色…dkg、dk、dp
中間色…sf、d、ltg、g
【明度表】
PCCSのトーン・色番号と明度値の表になります。
すごい量に思えますが、ある程度規則性があるので覚える量は想像より少ないと思います!
- 14/16を境に左右に分ける
- 左右ともに中央(8・20)を軸に左右対称
- 左側
- vの中央(8)値 : 8.0、端まで順に7.0、5.5、4.5
- b、dpの中央(8)値 : 8.5、6.0(■)。端まで順に■-1.0、■-1.0、■-0.5
- lt、sf、d、dkの中央(8)値 : 8.5、7.5、6.0、4.0。端に1つ移動する毎に-0.5
- pの中央(8)値 : 9.0、6/10は-0.5で8.5、端2つ(2〜4)は共通で8.0
- p、ltg、g、dkgの端(2/14)の値 : 8.0、7.0、4.0、2.0。中央3つ(6/8/10)は共通で端+0.5
- 右側
- 中央3つ(18/20/22)が共通、端(16/24)は中央+0.5
- v、b、dpの中央(8)値 : 3.5、5.0、2.5
- lt、sf、d、dkの中央(8)値 : 6.0、5.0、3.5、2.0
- p、ltg、g、dkgの端(16/24)の値 : 8.0、7.0、4.0、2.0。
- 左側
このように、数字の羅列を数カ所覚えればあとは規則的に埋めることができます。
2次試験登竜門ですね...すべてはここからはじまる!!
JIS慣用色を暗記する
今回特に重点を置いて勉強したのがJIS慣用色です。
勉強内容としては、それぞれのPCCS色名(トーンと番号)に該当するJIS慣用色を書き出せるようにしました。
暗記する時にやったことは以下になります!
【カラーカードの裏面にJIS慣用色名を記入】
出かける先にも携帯し、ちょっと時間のあるときに取り出して単語帳のように使っていました。JIS慣用色の暗記に加え、
PCCSトーン自体に関しても色名を見ればそれがどんな色か想像できるようになったことが大きかったように思います。
【似たような色のセットを覚える】
dk4…栗色/煉瓦色/弁柄色/海老茶色/鳶(とび)色
↑この5色がすぐに出るように
b16…ターコイズブルー/浅葱色
↑この2色がすぐに出るように
【イメージマップをつくる】
自分が思い浮かべるものと色イメージ・色名を自由に結びつけて、色名とPCCSトーンがすぐに思い浮かぶようにしておきます。
紙に書き出しても、ネットでみつかるツールを使っても、頭の中でも構わないと思います。
【由来を覚える】
色名でググると由来と色意イメージがパッと出てきます。(画像とwikiが一緒に出てくる)
すべて書き出せる頃になると色名はすぐに浮かぶようになるので、検索しては由来を覚え、色イメージも確認できます。
問題集を解く
昨年はここまで準備も出来ずせっかく買った問題集も1周未満という感じでしたので、満を持して登場のこの1冊。
知識問題の確認に加え、配色パターンや文章題の読解など実践的に学習できる問題集で、復習したいテーマに合わせて集中的に取り組むこともでき、便利でした。
特に文章題に関して、実際の2次試験もまずは文章から条件を読み取り、その条件を解読し、複数の条件に合う配色を決めることでようやく回答が導かれるわけですが…
この問題集は配色問題が多く取り入れられ、たくさん練習を積めたように思います。オススメです。
過去問を解く
全体の総復習・実力試しに試験の2週間前あたりから過去問を解きました。
昨年度はよくて8割程度でしたが、今年は9割5分安定となりました。
出題傾向が大きく変わらないことを願いつつ...(盛大なフラグ)、いざ、本番へ。
当日
受験環境について
【試験会場】
昨年と同じ会場へ、少し余裕を持って到着。
試験時間も、同じく受付から試験開始まではお昼をはさむ という珍しい設定でした。
感染対策も兼ね、会場ではなく会場に向かう途中の車内にて早めのお昼としました。
【コロナ対策】
会場での感染予防対策としては会場入り口に消毒液が置かれた他、座席間隔が通常より広くとられていたと記憶しています。さらに、全員マスク着用が義務付けられていました。
昨年よりも私語や飲食をされる方は減った、というよりかはゼロと言った方がよいでしょうか。マスクで息苦しさがあった事以外は快適に受験できたように思います。
試験本番
開始直前、試験問題(まるごと提出するので持ち帰り不可)、カラーカード。そして、おしぼりが配られました。
試験スタート!!
昨年、最初からのりを使用して手がベタベタになって苦労したので、視感問題を後回し。
メモ欄にPCCS色相環・PCCSトーンと位置関係、明度表を1ページ見開きの形にメモ。
準備完了!いざ、突撃〜!
大問2つ目のJIS慣用色/配色の問題へ。
昨年の反省から力を入れたことが活き、完答の予感、、、
ただ、ダイアードの2色と含めてテトラードの4色をつくる、ということを即座に理解出来ず←
後から戻りつつ、無事に解答欄を埋めます。
続いて… インテリアから解こうかな?周辺環境色のマンセル表とか、解き方覚えたら楽だし…
って、あれ????
ない…
そうなんです。今年、出題傾向が変更されました。
そして、ほぼほぼJIS慣用色が絡む配色問題となっていました〜!!
なんと。。なんと。。
やっててよかった〜〜〜〜
勉強の甲斐あり、ほとんど迷うことなく基本色を選択。
配色については、多少疑問点がありましたが、
(g8とg10でナチュラル配色とはなんぞや、など)
すべて筋を通した上で解答欄を埋めることができました。
最後に視感問題を。
ここでもプチパニックがありました(右側の色相には1枚も貼られないのでは、、こんなことあるの)
そして、すべての解答欄にカラーカードを切って貼っていく作業を。
これは昨年学んだのですが、定規は解答欄の大きさを測るのに使用し、
切るときはカラーカード裏面のドット(間隔5mm)をつかって即ハサミを入れると効率的でした。
チョキチョキ、ペタペタ。
最後の3枚を貼っているあたりで試験終了10分前のコールが。
…タイムアップ!
少々焦りながらも、試験終了。
片付けながら丁寧にのりを拭き、
すみやかに退出しました。
手応えは、90%付近。
完全に?な問題は1問のみという結果に!
やっててよかった、JIS慣用色!
振り返りと今後
1次試験が免除になったことで、昨年と比較するとしっかりと準備することができました。
また、出題傾向の変更もあり、昨年度惨敗したJIS慣用色の対策をしっかりしたことが大きな勝因となったように思います。
今年はコロナのこともあり、試験範囲について従来テキストで適応できる範囲とする通知もあったので、今年の出題内容が特殊であるかもしれませんがJIS慣用色のPCCS色相・トーンとの対応を覚えていくことで色名と色イメージが一致するようになった点が色彩検定受検による最大の収穫のように思いました。
これから先、資格試験の勉強をきっかけに身についた色彩感覚をより磨きながら、Webデザイン/開発に限らずメイクや服のコーディネーとなど日常生活においても活用していきたいと思います!